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お知らせ
2021年03月08日

熊本地震により崩落した阿蘇大橋が当社設計により阿蘇大橋ルートとして2021年3月7日に開通しました

 2016年4月の熊本地震により大規模な法面崩壊が発生した阿蘇大橋地区では、阿蘇観光の玄関口であり交通の要衝であった国道57号と国道325号に架かる阿蘇大橋が崩落してしまいました。
 当該ルートは、国際的な観光地である阿蘇への重要な観光ルートであるとともに、それ以上に地元の南阿蘇村にとってコミュニティーの存続につながる極めて重要な路線であるため、なによりも早期復旧が第一であるとの認識に立ち、国の直轄代行による早期復旧・復興に向けた全力の取り組みが行われ、復興のシンボルとして地域の期待を受けながら2021年3月7日に開通しました。
 当社では、震災直後からこの国道325号阿蘇大橋ルートの早期復旧に向けて安全性の高い復旧ルートや橋梁形式の検討、道路構造に関しての検討課題の解決や道路及び橋梁の詳細設計を行い、断層変位に配慮した橋梁構造を提案し復旧・復興の一翼を担ってまいりました。
 道路や橋等のインフラは、人々の安全で安心な生活を行う上で基盤になるものであり、災害発生後の復興には、これらのインフラの復旧は欠かすことはできません。当社は災害発生時の緊急事態に対応することは、日頃インフラ整備に携わる者の使命であるとの考えのもと、今後も災害発生時にはインフラの復旧・地域の復興に全力で取り組んでまいります。

【新阿蘇大橋】
 鋼構造のアプローチ部(A1~PR1間:橋長180m)とPC構造の渡河部(PR1~A2間:345m)からなる全長525mの道路橋
 PC構造の渡河部は最大支間長165m、橋脚高さは最大97mで国内トップクラスのプレストレストコンクリート橋
 
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新阿蘇大橋の側面図

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新阿蘇大橋全景写真